まんが感想 ９ 『放課後関ヶ原』

放課後関ケ原 1


以前感想を書いたぼんたん!!と同じ作者の作品です。
放課後関ヶ原です。思いっきりギャグです。


前世が武将という人たちが通う高校戦立関ヶ原高校
そこへ何も知らずに転入することになった主人公小松右京（SF作家みたいな名前だねと言われる）
道行く、いや塀の上を走る金髪美少年外人に学校の道を尋ねると名は「真田幸村でござる」と言われ
着いた先の学校の加藤清正校長に組分け帽子ならぬ組分け兜をかぶって「西組」「東組」に組み分けられるよと言われかぶってみると「流浪人組」
しかも自分の前世がなんの武将かまったくわからないというのに入学許可が降り、流浪人組
要するに東西どちらの組からも弾かれる人達が入るクラスに入ることになる。
ちなみに、この東西は関ヶ原の戦いでの東西（東：徳川、西：豊臣）でさらにそこの中に班というクラス分けが存在し、真田幸村だと武田家と繋がりがあるのでた西組の武田班所属の前世武将ということになります。

しかし右京くんは武将に疎いため、何となくドラマで見た程度しか知識がなく
流浪人組で出会った石田三成に「処刑のシーンは泣けたよね！」と、内心しまったぁ～！と思いつついたら、何故か好感度UPという好かれる展開になる。
この三成２巻では人気投票の結果１位に輝いたと発表されるが大好きな右京くんが１位ではなかったので
「知ったことじゃないよアンケートなんて!!」と言っている人である。

他には片倉小十郎に会うために２ダブしている伊達政宗（常に何か食べて登場する）
前世の反動で生涯不犯を悔いてドスケベな上杉謙信
武将じゃないし実家は寺なザビエル
だとか武将が続々出てきます。

この学校は前世が全てであるため、前世が武将であれば女性であろうと学ランです。
そして姫部というのも存在し前世が姫の人たちが通うところで、そちらには男の娘もいます。

とりあえず三成の右京君への愛が重すぎるのと
高校卒業してまで前世武将と言っているってイタイという認識が清正校長と伊達さん（だから留年してるんですね）にはあった。

まんが感想 ８ 『ぎんぎつね』

歴史上の人物が出てくる漫画限定で書いていた感想ですか
ここで関係なく感想を書きます。

ぎんぎつね 1



ぎんぎつねです。
稲荷神社の跡取りであるまことは不思議な力を持っている
それは神使が見えること。
神使（しんし）漢字通りの神の使いです。
神様、まことの神社で祀っているのは宇迦之御魂大神（うかのみたまのおおみかみ）
この神の眷族、使いであるものが神使です。
銀太郎と言う名のお狐様で、口は悪いしやる気もないしいつも寝てるという狐
その神使とまことの周りの人間たちとの日常のお話です。

この漫画、神社の作法や謂れ、日本式の考えの神についてだとか
話の中で神社関係者外の人に説明する形で話が進んでいくので知らないことが知れて
ちょっと物知りになれた気がします。

あとは何と言っても、動物の神使達です。
稲荷神社と言えば狐！ということで銀太郎は狐ですし
後々出てくる知り合いの神社の跡取りの悟が連れてくる神使も狐
近くにある大きな神社には狛犬から犬の神使
と神社の系統でどの動物が神使であるとかがあるようで
その動物が出てきます。それも皆モフモフに見えるといういい具合です！
この神使は跡取りになるような人しか見ることが出来ないらしく
現在出ている単行本では４人しか見れる人は出てきていません。
神社を継いだからと言って必ずその人が見れるわけもないようで「特別な能力」と言った感じです。

まんが感想 ７ 『センゴク男子花の乱』

センゴク男子花の乱 1


叔母が経営する弱小ながらも芸能事務所に所属する売れっ子アイドル繚と付きあい始めた主人公・花
突然おじいちゃんが「わしの研究成果を見せてやる！」と京都に連れてかれる。
祖父の研究成果のマシンは不発かと思いきや、宿泊先の旅館の火事と共に発動し
火の中に取り残された祖父を救うために火事に飛び込んだ花は、そこで着物姿の４人の男に出会う。
祖父が作ったものはタイムマシン
火の中から現れたのは本能寺で襲われ火の中にいた織田信長と小姓の森乱丸・坊丸・力丸の兄弟
４人が現れた混乱の中、繚の引き抜き事務所移籍話。
元の世に帰ること、信長様を守らなければいけないという思いから反発する乱丸
現代に慣れていく乱丸の弟・坊丸、力丸。そして信長は花の祖父と「日本周遊の旅に出ます」と居なくなってしまう。
森兄弟は花の叔母の事務所が繚が居なくなったことから様々な障害を受け、大変な状態になっていること
また居候状態でタダで世話になるわけにもならないと思い立ち、芸能の仕事をすることになる。
織田信長と明智光秀の確執を描いた映画に乱丸が出演することになり、徐々に花と蘭丸の距離は縮まっていく・・・・・・。


織田信長と！ではなく、美少年とされる森乱丸との恋の方がやっぱり乙女的には面白いんでしょうね！
若かりし頃の信長と歩む修羅の道Ｇｉｒｌ’ｓ Ｓｉｄｅとかってどうでしょうか？修羅過ぎて違った意味でもえますね。

遺体も残らなかったとされる織田信長がこうやって現代に来て、現代で生きていたらと考えると
彼にとって現代とは平和過ぎるだろうが興味魅かれるものがきっとたくさんあって、何でも簡単に吸収して普通にその辺で生活しているんだろうな。

まんが感想 ６ 『天下一!!』

天下一!! (1)



現代の高校生・武井虎
家の近くの城跡でウサギの被り物をした変人に出会う。
そのウサギから逃げた過程でタイムスリップをしてしまう虎
場所は戦国時代、帰る方法は「織田信長は本能寺で死なない」
タイムトリップ早々、捕まり売られた先は無二（むに）という雑賀衆の男
そこで虎は、織田信長の懐に入るために女として働くか男として働くかを迫られる。
男として働くと選んだ虎は、そこで銃を学び技術をつけ
辻で占い（心理テスト）をし信長に興味を抱かせるように動き回り、やっと目を付けてもらい
以前、鷹狩に来ていた信長を遠目に見た時にお小姓衆が信長を守るように動いてたところを見て
「かっこいい！」と惚れこんだこともあり
信長に「小姓になりたい！」と直談判します。

戦死してしまった小姓、万見仙千代に似ていたこと心理テストや地動説を理解していたことなどで信長の興味を得てあっさり小姓になった虎は森乱丸に預けられる。
信長に夜の相手を申し付けられた虎は、女とバレるわけにはいかない!!っと乱丸にだけ女であることを打ち明ける。
誠心誠意持ってお仕えすることを伝えろと助言を受け
一身上の都合でと信長に拒否を申し出た虎は「そのかわり何が出来る？」と信長に尋ねられてしまう。
そして虎が答えたのは銃で五十五軒先の的に当てることが出来ます！と答える。


一巻の内容はこんな感じで、あれよあれよと虎は乱丸と恋仲になります。
女であることを隠し、恋をして、信長を本能寺で死ぬことを阻止するために動き、少しずつ歴史が変わっていく

作者によって信長の描き方は違うので面白いのですが、良い風の信長（出世街道爆進みたいな）とか超極悪の第六天魔王と言われるぐらいだからホント魔王ですという信長も居ますが
比較的、どちらの風にも取れる信長の描き方をしているのかな？と思っています。
主人公が信長に好感をもたれていることと、主人公が信長を守らなくては！と憎しみや嫌悪という感情を持って接していないこと、そういった面で主人公にとっては良い信長なのでしょう。

段々と、乱丸とのラブラブ街道に入っているような入ってないような感じもするので
ちょっと癖があるような感じがして読みにくくもなってきたのですが、面白いお話です。

まんが感想 ５ 『よんごくしっ』

よんごくしっ 1



三国志の時代の蜀と呉に飛ばされた邪馬台国の女王卑弥呼とその妹・壱与
ちょっぴり残念なイケメンたちとのお話という女性向けの作品です。

三国志の人と卑弥呼ってそういえば同年代に生きた人達なんですよね・・・。

救世主と呼ばれる卑弥呼たちを狙って魏の曹操たちが襲ってくるんですが
そもそも、全体的に残念なキャラ達だらけ
劉備：ショタ、関羽：オカマ恐怖症、張飛：女たらし、趙雲：犬
諸葛亮：嫌味な奴、周瑜：全裸、張遼：オカマ
こんな感じの人物たち

周瑜がとにかく出てくるたびに、全裸なので壱与にぶっ飛ばされています。

この作品パロディと言っていいと思うのですが、三国志を知らない人でもイケメンの乙女向け作品が好きな方にはどうぞ～という作品ですね。
逆に三国志が好きな方にはなんじゃこりゃぁ?!!!というものだと思います。
まぁ、なんとなく三国志っぽいそんな感じの漫画と思って読めばいいと思います。

まんが感想 ４ 『大奥』

現在ドラマ、映画と話題の男女逆転大奥です。



大奥 (第1巻)
 


話は８代目将軍吉宗（女）が将軍となる時代から始まる（映画第一段での話）
その吉宗が、何故この国は家業を継ぐ者が女でも男名を名乗り
文書だけで見ればさも男しかいない国のようで
その連れ合いは男であっても何某の妻と女名をつける
何故こうなったのか？
３代将軍家光のころをより記録を付けづつける村瀬の元に足を運んだことから
この逆転大奥の真相が分かっていく。

３代将軍（現在ドラマで放送中）そしてそこから
男女逆転のこの国が大きく生まれていくことになる。

若い男がなる赤面疱瘡という病により、男性の比率が減った日本で
大奥という将軍家を続けさせるための男だらけの場所
そして史実で起こったことをいかに逆転で描くか
その逆転具合を楽しむにはとても面白い作品です。

大奥以外でも有名人物大岡越前や平賀源内が女性として登場するため
その辺もちょっと楽しいです。


外国にはこの逆転が起きていることは知られていない。
そしてこれから幕末・開国へと向かう日本。
どのように描かれていくのが楽しみです。

まんが感想 ３ 『月のしっぽ』

月のしっぽ 1



月のしっぽ
主人公は落ちこぼれのくのいちのうさぎ、忍びとしては才能がないので服部半蔵の子を産め、というお役目を与えられ
かっこいい半蔵に一目惚れしつつ一途に追いかける。
最初そっけなく妻を娶る気もないとはねのけ続ける半蔵も次第にうさぎを気にしだすし、心通じ合うことになった二人。
織田信長の伊賀攻めが始まると、これを回避したら祝言を上げよう
一時は退けたかと思えたのだが、祝言を上げるその日
森蘭丸のうさぎへの執着心から伊賀攻めが決行され、家族・友人、そして半蔵も失い
失望の中、以前お世話になった徳川家康の元で、元くのいちの薬師として過ごすことになる。
家康と共に信長の元に行ったときに、薬師としてうさぎの能力を見た信長は
うさぎを手元に置いておきたいと言いう要求を呑むことになる。
そんな中、信長を狙う黒い影・死んだと思っていた半蔵が迫っていた。
仲間を失った復讐で信長を殺そうとしている半蔵を止める為
明智軍が迫る本能寺へと向かい、半蔵を止める。



主人公は歴史上の人物ではありませんが
服部半蔵（NOT家康に仕えた半蔵）、石川五右衛門、徳川家康、明智光秀、森蘭丸、織田信長と人物が出てくる。
健康オタクだったと言われる家康とは自分で薬を調合しているといううさぎと意気投合
視力を失っていく明智とは、薬のやり取りで親交があり
織田信長も薬師として医術の知識を持っているうさぎに興味を持っている。
くのいちとして忍びとしては才能からっきしなうさぎではあるが、薬師としての才能はこれらの人物に認められるほどの物だったということですね。
森蘭丸に関しては、歪んだというかうさぎに対する執着するほどの想いがあり
ツンデレというか、ツンツンツンツンの果て最後に少しのデレを見せ本能寺で果てます。
蘭丸の狂気じみた執着、私は好きです。見る分には！

最後にはめでたくうさぎと半蔵は結ばれ、うさぎは半蔵の子どもを産むというお役目を全うします。


話しの流れは一難去ってまた一難、二人が想い通じ合ってもうまくは結ばれないという
王道的な話ではありますが、私は大好きです。